ボランティアオリエンテーション

ボランティアオリエンテーションについてです。

ワシントン州では介護施設でボランティアを受け入れるにあたりBackground Check（犯罪の）と少なくとも2人からのその人についての情報（Personal Reference）と、5時間のオリエンテーションが義務づけられているそうです。監査の時にそれらを怠ったことが発覚すると施設運営に支障をきたすそうです。

オリエンテーションの中で一番重点を置いて話されたのが

「虐待（abuse）・ネグレクト」

「個人情報の保護（Health Insurance Portability and Accountability Act=HIPAA）」

についてです。日本では考えられないことが虐待とみなされたり、個人情報漏洩だとみなされることに驚きました。

【Abuse・Neglect】

例えば、ご飯の準備をする時にテーブルクロスをひく予定のテーブルに利用者がいてたとして、その人に動いてと言っても動かない場合、その人の手をとって移動させるようなことがあったり、また、介護者側の都合で着替えをせかしたりすることも、利用者の権利を侵したということで虐待ととられるそうです。要はささいなことであっても無理強いをしてはいけないということだそうです。

そのこれらが強調される背後には弱い立場にいる人達は護られなければならないという州の州律があることが深く関係しています。それが州律であるということは、虐待を知っていながら見逃すのはまた犯罪です。また、虐待を発見した場合、必ず警察とAbuse/Neglect Hotlineに知らせなければならないそうです。

【HIPAA】(そのまま、ヒッパと呼びます)

個人情報の保護については、その利用者さんやご家族からの許可がない限りその人だと特定できる情報を一切口外してはならない。例えば、「〜さん元気？」と聞かれたときに、「元気だよ」と第三者に（〜さんの友人であっても）伝えてはいけない。とか、亡くなった元利用者さんを訊ねてホームに来た人にも亡くなったことを伝えてはならないなど、とにかく利用者さんがどう考えているか分からないことに対して情報を漏らしてしまうことは一切してはならないとこのとでした。

【Infection Control（感染対策）】

例えば手洗いは25秒が州の法律で定められているとか。それを破ったらどうなのかはさすがに聞きませんでした。笑

【ボランティアに何ができるのか、何ができないのか】

責任問題と従業員の仕事をまもるため、いくら看護師や介護士のライセンスを持っていても職員でない限り利用者にその専門行為を行ってはいけないとのことでした。

完全な分業がなされていて、例えば車いすで座っている方がずれてきていたら、触れずに介護士を呼ぶ、誰かが倒れていたら看護師を呼ぶということでした。

また、一番驚いたのが、食事をよそったり、運ぶのにもライセンスがあるそうです！10ドルぐらいでweb上で取れる簡単な資格だそうですが、なければ触れません。名前はFood handlerと言います。

まとめとして、私は今まで日本でボランティアをして、これほど厳しいオリエンテーションをうけたことはまずありませんでした。

虐待については、日本では「モラル」や「倫理」という曖昧な言葉で表現されながらもそれぞれ個々の価値観に判断が委ねられていることが、アメリカでは法律として明記され、それを守りながら業務にあたることが前提になっていることに私はとても驚きました。

シアトルの気候

シアトルは6〜8月、夏がベストシーズンだそうです。

View from the Kerry Park. 右の方にうっすーら雲のように見えるのはマウントレーニア山です。私はまだくっきりしたのを見たことがありません。見えると合成写真みたいな感じらしいです。

8月現在、最高気温は24℃程度、最低気温は12度程度です。日差しの下はとっても暑いですが、日陰は涼しいです。地下やレストランなどは寒い時が多いです。そのためいつもストールか上に羽織るものを持って出ています。晴れればサングラスも。

このでかくて派手な噴水はThe International Fountainと言って、Space Needleの近くにあります。子ども達がギャーギャー言ってました。でも叫びたくなる程派手に水が打ち上げられるので面白いです。

そして、シアトルの夏は日が長いです。20時でこんな感じです。

それでも7月は10時ぐらいまで明るかったようで、もう夏も終わりに近づいているようです。

ちなみに9時でこんな感じです。

晴れた日の夕方ホストに会うと、Sunshineは浴びた？とか聞かれたので初めは変な質問するなと思っていたのですが、スーパーの店員さんにも今日はSunshine楽しんだ？とかよく聞かれます。それほど夏のSunshineはシアトルの人にとって大切なんだろうなと思います。

夏がすぎるとどうなるかと言うと、とにかく曇りがちで雨の日が続くそうです。

Green Lake

とてもよく晴れた気持ちのいい日だったのでGreen Lakeまで行ってきました。名前の通り、緑と湖のあるところです。笑

緑の香りが心地よくて、初めは少し歩くつもりが1.5時間程かけて湖の周りを一周歩いてしまいました。

ボートで遊んだり、飛び込んだり、釣りをしたり、芝生に寝そべって日向ぼっこをしたり、犬の散歩したり、ジョギングしたり、歩いたり、楽器を弾いたり、BBQしたり。それぞれが自由に時を過ごしていました。たくさん人がいたのにちっともうっとおしくありませんでした。広さのせいですかね。

よく見ると橋の上にも人がたくさん

下の写真のところはロータスが沢山植えられていました。咲いたら一面蓮で幻想的なんでしょうね。

シアトルに咲いてる花は本当にどれも色も形も鮮やかできれいです。下の写真の左と右のはダリアってホストが言ってたような。ステイ先のお庭にも咲いてます。

驚いたのは犬も一緒に泳いでいたこと、飼い主がフリスピーを湖に投げてそれを犬がキャッチしにいってたこと。ベビーカーをジョギングしながら押している人が結構いたこと。

心が洗われるようなとっても良い場所でした！

スーパーマーケット

ごはんはなるべく自炊をしています。

近所にQFCというスーパーがあるのでよくそこで買い物します。普通のスーパーっぽいのですが、オーガニックのものを押してます。その近所にもオーガニック専門のスーパーがあるのでどちらかと言うと土地柄、需要のせいかもしれません。オーガニックの野菜は日本と同じく普通のものより若干高めです。あと、地元で作られたものにはLOCALマークがついているので分かりやすいです。

レイアウトがとてもきれいです。

料理するにあたって一番困るのは調味料です。こちらはチーズ、BBQソース、ドレッシングの種類は豊富ですが、日本のものも2〜3倍の値段で手に入ります。だし類は一切なく、醤油、テリヤキソース、わさびぐらいです。同じ味にすぐ飽きてしまいそうです。

International Districtという地区にはアジア系の食材店があるそうなのでそこでまた色々見つけたいと思います。

シアトルのバス

シアトルで使う主な移動手段はバスです。

一番初めにバスに乗ろうとした時、バス停で待っていたにも関わらず私の目の前を巨大なバスがスルーしていきました。行ってしまってから気がつきました。私が反対側で待っていたことを。反対側の停留所は木の後ろに隠れてこっそりとあったことに後から気がつきました。日本とは車線が反対なんですよね。

日本のバス停と同じく、大きなバス停以外は来るバスの番号と時間が書いているだけでどこに行くのか全く分からないので、調べないと素人には乗れるものではありません。

　　　

ちなみに降りるときは窓に沿って各座席に張り巡らせているひもを引っ張ります。写真見にくいですが。分かるまでソワソワしました。

近所はこんな感じで緑豊かです。近所に住む人に森やねって言ったら木が大きいだけで森じゃないよって言われました。笑　確かに一理ある気もします。

ある日はグーグルマップで路線を調べたにも関わらず乗り換えのバス停に行くと、その路線は夏休み中は走ってないと書かれていました。近くにいたiphoneを持つ女の子に事情を説明して別路線を調べてもらいました。

ホストのおばあちゃんに聞くとバスの乗り換えはバス会社のHPで調べたらいいよと言われました。今度からはそれに従います。

基本的に市内は2.5ドルですが、ラッシュアワー以外は割引があったり、乗り換えは2時間以内であれば無料であったりします。ORCAカードというチャージしたり定期にできるカードがあるそうなので今後それを買います。

その他にもバスの前に自転車が乗せられたり、バリアフリーが徹底されていたりなかなか面白いです。

無犯罪証明書/犯罪経歴証明書について

シアトルでボランティアをするにあたって、行く前のだいぶ早い段階からボランティア先の施設から無犯罪証明書の準備を要請されました。日本の都道府県の指定の警察署へ行き、あなたは何も犯罪してませんよ。と証明を書いてもらうのです。その手続きだけは早くしておかないと、地区にもよりますが遅いところでは手続きに2ヶ月程かかるそうで、急いで所定の警察署へ行きました。ちなみにその証明書の取得には提出先の機関からの手紙が必要です。

警察署の受付で用件を伝え必要な理由や提出先など事細かに聞かれ、色々した後に国際課の部屋に入り、入念に10本の指の指紋をスキャナーのようなもので取りました。私の指の指紋は全部おさえられてしまったので今後悪いことは絶対にしないでおこうと思っています。

ところで、ボランティア先からは無犯罪証明書を提出してくれと言われたのですが、それは日本での呼び名は犯罪経歴証明書です。また、それは開封無効の書類であるために私はシアトルに着いて施設の方が封を開けるまで無犯罪がちゃんと証明されているのか確認することができません。万が一逆に犯罪が証明されていたら私はボランティアできないので、若干の不安がよぎります。笑

しかしボランティアにもこうした義務が課せられるのはやはり訴訟の国と言うべきか、しっかりした運営がなされていると言うべきか。両方なのでしょうけど。学ぶことが多いです。

　　　　　　　

ESTAについて

アメリカに足を踏み入れるならESTAの登録が必要だと言われ、ビザの免除国の住民（手っ取り早く言うと日本人。）がアメリカに行くときに必要なものらしいです。14ドルでした。（2014年8月現在）全てWEB上で手続きができるので、必要事項を記入したら後はカードで落とすだけなのですぐに終わりました。ちなみに日本語ページがあるので登録は簡単です。中国に行ったときは１ヶ月ちょっと滞在するるのにビザが6000円程かかった上に領事館まで行ったので、それを思うと楽で安い気がしました。

このESTAは２年間という有効期限があります。そのため、もし次回また２年以内にアメリカに行く、もしくはアメリカを経由してどこかへ行く予定があるのであれば少しでも期間を延ばすためにアメリカへ行く直前（ただし登録忘れないように！）に登録するのがオススメです。

以下ESTAについて。アメリカ大使館URL

http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html