看護学部生シアトルボランティア記

日本で看護を学ぶ大学生が1ヶ月アメリカワシントン州シアトルの高齢者施設でのボランティアの経験とその生活模様を綴るブログです。

Podiatrist(足治療医)の日

今日はKiero(Nursing Home)でPodiatrist(足治療医)訪問の日でした。糖尿病等を持つ居住者の爪の様子をみたりするため、定期的に訪れるそうです。

Podiatristは一人一人の部屋を訪ねるのではなく、ひとつの部屋を診察室として使用していました。そして、その診察室まで居住者を連れて行くのは介護士や職員ではなく、ボランティアでした。

3人のボランティアで約25人の移動を手伝いました。興味深かったのは、居住者が寝ているのは仕方がないとして、その人が行きたくないと言ったら多少説得はするものの、(介護士、看護師にヘルプを頼む)絶対にしつこく強制をせず、あっさりと紙にRefuse印をつけ、医師に伝えることでした。そう伝えられた医師も普通でした。

一見、レジデントの自己中にしか見えない断り方でも、理由がなくとも、とにかくよほど重症でもない限り治療に関してはその人の意見が尊重されるのだなと理解しました。

最後にレジデントの名前の書いた紙は所定のシークレットボックスに捨てます。HIPAAを守るためです。そうした紙は絶対に施設から出してはいけないと教えられています。